KRC Power Steering — 日本正規ディーラー
ブランド紹介
KRC Power Steering(米国ジョージア州、1997年創業)は、独自設計のパワーステアリングポンプ、非ベント構造リザーバータンク、高精度プーリー/ブラケットを開発・製造。調整式フローバルブと専用ポンプダイノで、理想的なステアフィールと信頼性を実現します。
製品ラインアップ
技術情報(重要ポイント)
- ポンプ回転数:アルミ製最大9,000rpm/鋳鉄製最大5,500rpm(クランク径÷ポンププーリー径×エンジン最大rpm)
- ホース仕様:-10フィードは28inHg以上の耐真空&1/2インチ内径、-6高圧ラインは2,250psi以上
- リザーバー配置:ポンプより上に設置、グラビティフィード必須
- フルード:ATF不可。パワーステアリング専用フルードのみ使用
- エア抜き:前輪を浮かせロックtoロック15〜20回、泡が消えるまで
- フローバルブ選択:フィーリング調整可能(サーキットは低流量〜高速域安定/ドリフトは高流量)
選ばれる理由
調整式フローバルブ
ドライバーのステアリングフィールを自在に調整可能。
ダイノ検証済み
全ポンプを専用ダイノで性能確認。品質を数値で保証。
レース実績
NASCAR®をはじめ、各種トップカテゴリーで採用。
Made in USA
米国ジョージア州ケネソー工場で一貫生産。
FAQ(よくある質問)
ポンプ回転数の計算方法は?
計算式:クランクプーリー径 ÷ ポンププーリー径 × エンジン最大回転数 = ポンプ回転数
例:4.5 ÷ 6.0 × 7,200rpm = 約5,400rpm
※鋳鉄ポンプは5,500rpm、アルミポンプは9,000rpmが上限です。
ドリフト用の推奨フローバルブは?
一般的に高流量バルブが好まれ、セルフステア速度と操舵追従性が向上します。グリップ・タイムアタックでは低流量側で安定志向が人気です。
Power Steering Hose Tech(ホース仕様について)
インレット側(ポンプ吸入)
・真空耐性:28 inHg 以上/最低内径:1/2インチ(約12.7mm)
・-10表記でも内径不足のホースはNG(実測が重要)。細いと高回転で潰れ、供給不足→ポンプ損傷。
プッシュロックホース
真空耐性が18 inHg 程度と低く、温度上昇でさらに低下。曲がり部で潰れてポンプ空転→内部損傷の原因。
高圧ホース(アウトレット側)
・圧力:2,250 psi 以上/内径:0.31インチ以上(約7.8 mm)
・内径不足はステアの抵抗増・引っかかりの原因。
リザーバー接続(リモートタンク)
-10フィードは必ず1/2インチ内径。3/8インチ内径タンクは流量不足でポンプ短期損傷リスク。
推奨ホース
KRCはAeroquip AQP 高圧パワステホース + スチールANフィッティングを推奨。
キャビテーション対策とは?
キャビテーション=ポンプに空気が混入し内部で気泡が発生する現象。
主な対策:リザーバーをポンプより上に(重力供給)/-10ホースは28 inHg以上&1/2インチ内径/配管は短く・緩い曲げ/専用フルード(ATF不可)/ポンプ回転数を上限内に。
よくある間違い
ATFを入れる/リザーバーをポンプより下に設置/内径不足・耐真空不足のホース使用/エア抜き不足/ポンプ回転数オーバー(プーリー径変更で対策)。
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